ご挨拶

頂きを高く、裾野を広く

   ~部長2期目を迎えて~

                          
                            公益財団法人 埼玉県剣道連盟
                             居合道部 部長 小野澤 隆一

 
令和7年5月31日に行われました本県居合道部の総会にて、再び部長職を拝命しました。2年前の令和5年に、前部長の佐藤忍先生の後を引き継いで就任し、不安を抱きながらも執行部の先生方や会員の皆様のご指導、ご支援を賜り「若年層の確保」「居合道の技量の向上」を目標にして努めてまいりました。しかしながら現状は、少子高齢化が進み、更には柔道や剣道の武道人口の減少も拍車をかけていることから、目標達成には厳しい状況ではあるものの、一級審査会では、毎年小中学生の受審者も徐々に増え、一筋の希望の光も見えつつあるところです。

 また、大会、審査会においても就任当初は成績や合格率において、厳しい状況が続いておりましたが、昨年の全日本居合道大会では五段の部でベスト4進出、総合17位と、一昨年の成績を上回りました。今年度は、更に上位を目指して強化稽古を進めているところです。

 審査におきましても、今年6月に行われた六・七段の審査会では、六段で3名の合格者が出て、全国平均を下回っていたこれまでの問題も、何とか解消されているところでございますが、七段の合格率では厳しい状況を脱却していないことから、今後も多くの合格者を出せるよう努力してまいります。

 現在、月例稽古会、普及委員会、及び全日本居合道大会への強化委員会においては、私の掲げた目標に向かって全力で取り組んで頂いております。年4回の全剣連居合の講習会では更に精度を上げるとともに、毎月行われている月例稽古においても多くの七段講師を派遣し、マンツーマン方式の指導に磨きあげることを検討しております。加えて、全日本居合道大会に向けた強化稽古では、五~七段までの段位の枠に拘らず、四段以下の者でも「やる気のある者」にも門戸を開き、多くの才能を募って更なる技量の向上を目指していく所存です。

 またPR活動におきましては、現在、普及委員会を中心にポスター等を使用して活動して頂いております。近年では、県立武道館をはじめ、いくつかの団体が武道関係のフェスティバル等を企画していることから、今後は、そのようなイベントのレールに乗り、居合道の魅力を多くの方々に積極的にアピールしていきたいと思います。

 今年8月から、約1年に亘って行われていた県立武道館のリニューアル工事も終了し、利用可能になることから、居合道部の行事にも更にスムースに進行していくことと思われます。今後も更に本県の居合道の発展のために、精一杯尽力する所存ですので、ご指導、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

 

居合道部の活動