ご挨拶

部長就任にあたって

                          
                            公益財団法人 埼玉県剣道連盟
                             居合道部 部長 小野澤 隆一

 
この度、令和5年5月の居合道部総会にて、前部長の佐藤忍先生から襷を引継ぎ、居合道部長を拝命しました。

 ご承知のように、新型コロナウイルス感染もようやく落ち着きを見せ始め、居合道部の活動も、昨年度から感染前とほぼ同じ状態に戻ってきていることは喜ばしいことですが、超えなければならない課題も山積みになっているのも事実でございます。

まず第1に居合道人口の確保でございます。この問題は居合道部に限らず、他の武道やスポーツ界においても少子高齢化の影響を受け、競技人口が減少傾向にある中で深刻な問題といえるものでございます。特に居合道部においては、会員の高齢化が進む中、若者が減少傾向にあるという問題を抱えております。今後は「若年者層の更なる確保」を目指し、PR活動の促進や、学生居合道連盟との連携強化を図るなどして、居合道人口の増加を目指してまいります。

 第2に施設確保の問題でございます。これまで居合道部の行事が順調に行われてきたのも、現事務局長の懸命なご努力のお陰で、県立武道館をはじめ各地域の公の施設を押さえることができたことにあります。しかし、県立武道館も設立20年を迎え、来年度は改修工事を迎えることになります。工事期間中は、代替会場の確保が重要な課題になってきます。会場の確保については各支部の皆様にも、どうかご協力のほど、よろしくお願いします。

 第3には、令和9年度に埼玉県で開催予定の、全剣連主催による居合道中央・地区講習会への対応でございます。令和2年に開催が予定されていたところでございますが、コロナウイルス感染で中止となった経緯がございます。埼玉県剣道連盟と居合道部が協力連携を強化しながら対応していかなければならない重要な問題と感じております。

 最後に「技量の底上げ」でございます。全日本居合道大会の成績を見ますと、個人成績では目を見張るものがありますが、団体戦での総合成績は厳しい状況です。加えて六・七・八段審査の状況においても、合格率が伸び悩んでいるのが現状です。年4回の居合道講習会、並びに月例稽古会の内容をさらにグレードアップし、多くの会員の方々に参加を呼びかけて県全体の技量の向上に努めてまいります。

 我々執行部も新体制となってスタートを切ったわけでありますが、不慣れな面も多く脆弱な部分も多々あるのが現状です。一日も早く強靭な体制になるよう全力で務めてまいりますので、今後も皆様方の変わらぬご指導、ご協力をお願い申し上げます。

  

 

居合道部の活動